田舎に帰って来たような温かい味わいと確かな味!奄美大島にきたら「とよひかり珈琲」に行くべき!

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奄美大島の中南部西岸に位置する宇検村(うけんそん)。
そこに、ひっそりと佇む一軒の珈琲店が建っています。
オーナー自身でセルフリノベーションされた店内は木のぬくもりが伝わり、田舎に帰って来たような温かい気持ちに包まれます。
ここが、一杯の珈琲を丁寧にもてなす「とよひかり珈琲」です。

とよひかり珈琲って?

宇検村の集落に生まれた珈琲店

とよひかり珈琲のある宇検村は山に囲まれており、隣の大和村との間には奄美群島最高峰の湯湾岳がそびえ、2016年には115年ぶりに積雪が観測されたと一躍話題になりました。
自然豊かで、余計なものがない「シンプルな暮らし」という言葉がしっくりとくる場所です。
その宇検村が施工100周年を迎えた2017年11月1日。
その日から約2週間後に、集落に込めた思いとともに、とよひかり珈琲は誕生しました。

「とよ」に込められた名前の由来

とよひかりの店名の「とよ」は漢字で書くと、豊かさを意味する「豊」。
数字で書くと、宇検村の集落の数を表す「14」になります。
「ひかり」は、各集落に暮らす島の人たちの温かさ。
14ある集落が減ってしまうことがないように、という願いも重ね、とよ=14にこだわったネーミングになったのだそうです。

3.珈琲へのこだわり
注文が入ると、とても丁寧に注がれる珈琲。
メニューは、産地をはじめ酸味や苦みの情報のほか、味の特徴がとてもわかりやすく書かれています。
また、オーナーさんの有人を介してフェアトレードの豆も取り寄せていて、どれにしようか迷ってしまいます。
焙煎日が毎週設けられ、朝の早いうちから丁寧に豆を挽いていく。
ひとつひとつの細やかさが、珈琲の味につながっています。
ふと庭に目を向けるとコーヒーの木が目に留まりますが、いつか宇検村産のコーヒーを提供したいという想いを持つオーナーさんの、コーヒーにかけるこだわりが伝わってきます。

とよひかり珈琲のおすすめや魅力

溢れ出るオーナーさんの魅力

珈琲の美味しさはさることながら、とても素敵なのがこのお店の女性オーナーさんです。
元々奄美大島に縁があったものの、関西からIターンでやって来たというオーナーさん。
さらに、「幸せ!ボンビーガール」に出演されたこともあるというので驚きです。
ご自身もクラウドファンディングでお店を構えるという夢を叶え、セルフリノベーションをされました。
小柄で物言いも穏やかなオーナーさんですが、青年海外協力隊としてエクアドルへ2年間で向いていたり、地域おこし協力隊として奄美大島へやってきたりととにかくアクティブ!
島へ来てからも、さらに南にある徳之島へ企業セミナーの講師として派遣されたり、珈琲と地域の人をつなげるプロジェクトを企画したりと、そのバイタリティはどこからあふれ出るのか不思議なほど。
優しい人柄からにじみ出る芯の強さに、ついつい惹き込まれてしまいます。

一緒に注文してほしい手作りおやつ

珈琲と合わせておすすめなのが、オーナーさん手作りの美味しいおやつ。
チーズケーキや全粒子を使ったスコーン、バナナマフィンなど、その時によって数種類のおやつが登場します。
なかでも人気なのがチーズケーキと珈琲ゼリーです。
チーズケーキはとっても濃厚。
添えられるのは、宇検村やお隣の大和村が名産のすももで作ったソースです。
また、珈琲ゼリーは自家焙煎の珈琲を使い、オーガニックシロップを添えてくれる贅沢な逸品です。
なんといっても、珈琲屋さんが作る珈琲ゼリー。
美味しくないわけがありません。
なお、火曜日限定で牛丼ランチも楽しめます。

好きなものを集めて

好きなものにかける情熱がとても熱いオーナーさん。
店内には各地から取り寄せたおいしいおやつや本が並び、玄関先にはお客さんにいただいたというマットや、店舗で販売もしている宇検村をモチーフにした手ぬぐいがセンスよく光ります。

また店内に置いてあるガチャガチャは、ご自身が支援されたクラウドファンディングのリターン商品なのだとか。

野菜の種が入っているというだけでも一風変わっているのですが、カプセルがなんと竹を主原料にした「ヒューセロン」というプラスチックバイオマスなのだとか。
原料が竹なので、カプセルも土に返せるという優れものです。

奄美空港からとよひかり珈琲までの行き方

緑の中を長距離ドライブ

宇検村に行くには、レンタカーがおすすめです。
奄美空港から82号線を出発し、「赤木名」交差点まで来たら国道58線へ。
「名瀬港町」の交差点を直進し、住用・瀬戸内町方面に向けて南下。
マングローブを横目に住用町を通過してしばらくすると、宇検村との分かれ道に行きつきます。
大きな看板とともに三叉路が出てきたら宇検村方面へと右折し、県道85号線に乗ってひたすら直進します。
山に囲まれた地域なので道中に雨が降ることもしばしありますが、途中にぽつんと現れる展望台から見下ろす谷に霧がかかると、また幻想的な雰囲気が漂います。

85号線を15分ほど進むと、左手に運動公園などがみえる広い十字路に差し掛かります。
そこを右折し道なりに進むと左手に奄美信用組合が出てくるので、そこを左に曲がれば、とよひかり珈琲に到着です。

バスをご利用の場合、とよひかり珈琲自体は「湯湾」のバス停から徒歩1分という近さではあるのですが、空港からですと名瀬市街地・宇検村内でそれぞれ乗り換えが必要になることと、帰りのバスの時間も早く本数も少ないため、あまりおすすめできないのが現状です。

とよひかり珈琲の周辺おすすめスポット

がじまる茶屋

ここは、民家でいただく優しいランチ。
赤ちゃん連れや小さな子どもをおおらかな表情で見守ってくれるお母さんが1人で切り盛りされているお店です。
常時、2~3種類のなかから選ぶランチは、鶏肉のはちみつ醤油炒めや豚肉の酵素焼きなど、手間ひまかけられた定食です。
すべてのランチに小鉢やドリンクまでついてきて800~1,000円というお財布に優しいお値段です。
たんかんやすもも、パイン&レモンなど何種類にもおよぶ手作りの酵素ドリンクも、他ではなかなかいただくことができません。
がじまる茶屋でお腹を満たした後に、とよひかり珈琲で珈琲とおやつ。
まさに、至福のコースです。

ケンムンに会えるバス停!?

島人ならだれもが知っているケンムン。
ガジュマルを住処とし、いたずら好きな性格の妖怪です。
タコが苦手、相撲が得意など、ケンムンにまつわる話はいくつもあり、目撃情報が日常の会話にあがることもあるほど島人にとって身近な存在です。
そのケンムンの像が宇検村には6か所点在しており、とよひかり珈琲がある隣の田検集落もそのひとつです。
お店から海沿いにほんの数分車を走らせると、集落でひときわ目をひく大きなガジュマルの横にレトロなバス停が見えてきます。

一見普通のバス停に見えますが、裏手にまわるとケンムンがマイペースな姿で海を眺めながら横たわっているのです。
島人にとって怖い存在でもあり、愛すべき存在でもある妖怪ケンムン。
宇検村に来たら、6体のケンムンを探してまわるのも良いかもしれません。

峰田山公園

とよひかり珈琲から車で20分ほどのところに、見晴らしがよく子連れに人気のスポット峰田山公園があります。
園内からは焼内(やけうち)湾が見下ろせ、立派な遊具も小さく見えるほど広い敷地が広がります。

小高い山の中にあり、どこから行くにも少し距離がありますが、その分混雑することもないので穴場の遊び場です。
滑り台だけでも4種類はあるので、月齢の低いお子さんでも楽しむことができます。
なお、3月末から4月初め頃にかけてはつつじの花が公園内に咲き乱れ、開花を楽しみに来る人の姿もみられます。

まとめ

奄美大島は、各市町村、各集落によって地域の色が本当に様々です。
ガイドブックに載るようなメジャーな観光地も魅力的ですが、少し遠回りして穴場をまわるのもまたおすすめです。
宇検村まで行かれたなら、とよひかり珈琲で時間を忘れてゆったりっとした時間をお過ごしください。
もちろん、素敵なオーナーさんとの会話も忘れずに。