奄美大島の黒糖焼酎で有名な「れんと」の製造会社、大島開運酒造に酒蔵見学してきた!

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奄美大島のお酒といえば、黒糖焼酎です。
奄美諸島でしか製造が許可されていないため、全国的にもとても希少なお酒です。
各島々で違った銘柄の黒糖焼酎が製造されていますが、なかでも軽口で飲みやすく女性にも人気の黒糖焼酎「れんと」の製造会社、大島開運酒造をご紹介します。

大島開運酒造って?

宇検村に根付いた蔵元

大島開運酒造の歴史は平成に入ってからと比較的新しく、前身「戸田酒造」から経営を譲り受け、創業者である渡会長の地元宇検村に工場を設立したのがはじまりです。
当時ホテル業に力を入れていた会長はホテルの従業員数名を蔵子にし、右も左もわからないなか試行錯誤で開発に取り組んできました。
そして、女性がかっこよく飲める黒糖焼酎をコンセプトとして杜氏や営業を女性が担い、奄美の海と空の青さをイメージした瓶の「れんと」が誕生。
これまでの焼酎のイメージを一変した「れんと」の人気は瞬く間に広がり、今では国内はもとより、アメリカや東南アジアなど海外への出荷も行っています。

黒糖焼酎の歴史

奄美における黒糖とお酒の歴史は約500年前まで遡りますが、その時代は、麹を使わない「黒糖酒」と呼ばれるものでした。
そこから長い月日をまたぎ、奄美群島が日本に復帰した1953年、原料の黒糖と米麹を併用することと、奄美群島で製造するという条件のもと「黒糖焼酎」が誕生しました。

クラシック音楽を聴く優雅なお酒!?

開運酒造の代表ともいえる黒糖焼酎の「れんと」は全国的にも比較的有名で、本土のスーパーのリカーコーナーや居酒屋など、取り扱っているお店も少なくありません。
れんとの名前の由来はイタリア語で「ゆるやか」にという意味のlentoからきているのだそうです。
さらにその名のとおり、蒸留した焼酎は音響熟成と呼ばれる製法で3か月間クラシック音楽を聴きながら熟成しているというのです。

工場見学の際は実際にタンクに触れることができるのですが、ほのかな振動が確かに伝わってきます。
ロックでも演歌でも島唄でもなく、クラシック音楽が持つ「強弱」がポイントなのだとか。
熟成により味や成分を安定させた後は、湯湾岳の天然水で割水されます。
これも、面積の9割以上を森林が占めるという、宇検村ならではの恵みの水です。

大島開運酒造のおすすめや魅力

酒蔵見学

開運酒造では、基本的に機械が稼働している平日に酒蔵を見学することが可能です。
原料となる黒糖や麹をはじめ、仕込みや蒸留、瓶詰めなどの工程を説明してもらうことができます。
麹に黒糖のほのかな甘さが混ざった工場内の独特な香りに、酒蔵を訪れたというワクワク感が込み上げてきます。

なお、酒蔵見学の後はお待ちかね、あらゆる種類のお酒の試飲が可能です。
ドライバーはもちろん試飲厳禁ですが、もろみ酢やお茶などのドリンクをいただくことができます。

糖質ゼロ!プリン体もゼロのお酒

黒糖と聞くと糖質が気になるところですが、なんと黒糖焼酎の糖質はゼロ!
黒糖や麹の糖分は、酵母と反応してエチルアルコールと形を変えていくため、糖質がなくなるのです。
さらにプリン体も一切含まれないという驚きのお酒です。

商品の幅広いバリエーション

代表商品「れんと」や、樽の中で長期間熟成させる「紅さんご」以外にも、心をくすぐる商品が期間限定で次々と登場しています。
例えば、バレンタイン時期におすすめ「FAU」。
初垂れ(ハナタレ)と呼ばれる、蒸留の最初に流れ出る焼酎のみを使った希少なお酒です。
アルコール度数は44度と高めですが、バレンタインにぴったりの♡があしらわれた大人可愛いデザインです。
また、すももやパッションフルーツの入った黒糖焼酎も、女性に人気の商品です。
さらに、贈り物にも最適なのが、れんとのラベルにオリジナルプリントを施せるサービスです。
お値段も、通常の商品代金にたったプラス100円!
誕生日やその他記念日はもちろん、島では送別の時に贈られることも多い人気のサービスです。
しかし、人気なのは焼酎だけではありません。
焼酎の製造過程で出るもろみ粕を、エコの観点から商品化できないかと開発されたのが、もろみを使ったお酢の「美酢-bisu-」です。
クエン酸も配合されており、クセもなくさっぱりとした後味が身体に染みわたります。
酒類と同じく、美酢も試飲が可能です。

奄美空港からホノホシ海岸までの行き方

レンタカーがおすすめ

宇検村までは、バスを利用すると数回の乗り換えが必要になるため、できるだけレンタカーをおすすめします。
レンタカーの場合、まず奄美空港から82号線を出発し「赤木名」交差点まで直進します。
そこから国道58線を左折し、名瀬市街地を通過。
そのまま瀬戸内町方面に向けてひたすら南下します。
マングローブを横目に住用町を通過してしばらくすると、宇検村との分かれ道に行きつきます。
大きな看板とともに三叉路が出てきたら宇検村方面へと右折し、県道85号線に乗って15分ほど進むと、左手に運動公園などがみえる広い十字路に差し掛かります。
そこを左折するとすぐに、大島開運酒造の看板が見えてくるので、そこをまた左折。
道なりに進むと到着します。

大島開運酒造の周辺おすすめスポット

「開運の郷(さと) やけうちの宿」

大島開運酒造と同じ、奄美観光産業グループが経営する宿泊施設です。
施設内にあるレストラン「宇検食堂」ではランチも提供しており、鶏飯や郷土料理の懐石も味わうことができます。
また隣には、サウナや露天風呂のある公衆大浴場「やけうちの湯」も並んでいます。
実は宇検村ではこれまでに、卓球の福原愛選手やバレーボール日本代表の合宿などが何度となく行われており、ここやけうちの宿にも訪れているのです。

宇検市場

やけうちの宿の真向かいにあるのが、地元で獲れた産直野菜や鮮魚を扱う宇検市場。
生産者の方の名前がわかる安心安全の野菜や果物が破格値で販売されています。
それだけでなくシフォンケーキや奄美の素材で作られたジェラート、同じく宇検村にある「とよひかり珈琲」のドリップなども販売してあるので、旅の途中でふらりと寄ってみるのもおもしろいかもしれません。
どちらも、大島開運酒造から徒歩圏内、車で1分という好立地にあります。

釣りいかだ

大島開運酒造を出て県道79線に戻り、左折してさらに大和村方面へ向けてしばらく走ると、宇検集落に到着します。
そこでできるおすすめの体験がイカダ釣りです。

ポイントは、釣りの事務所裏手にあるA地点から、対面する枝手久島周辺にあるB地点、C地点。
距離によって利用料金は変わってきますが、大人1名につき1,500円~3,000円とリーズナブル。

前日までに予約をしておけば釣竿のレンタルやバケツの貸し出し、エサの購入もその場でできるほか、釣り初心者には釣りのレクチャーもしてくれるので観光客や家族連れにも人気です。
なお、イカダには屋根や簡易トイレも設置されており、飲食物の持ち込みも自由、時間制限も営業時間内であれば特になしというゆったりとした心地よさ。
さらに、人数制限はありますが夜釣りも可能です。

名瀬市街地や古仁屋市街地では、別途料金はかかりますが持ち込んだ魚をお刺身や煮つけにして出してくれる居酒屋もあるので、自分の釣った魚を黒糖焼酎と味わえるとなると美味しさもひとしおです。
そしてなんと、釣れなかった場合は事務所が管理しているいけすにて魚釣りをさせてくれ、できるだけ手ぶらで帰ることがないようにという配慮まで。
奄美大島でもなかなかできないいかだ釣りを体験できる貴重な場所です。

まとめ

大島開運酒造、いかがでしたか?
黒糖焼酎のメジャーな銘柄は、現在はネットや大型スーパーで手に入りやすいのも嬉しいポイントです。
しかし、やはり美味しいお酒はその土地の空気と食べ物に囲まれて味わうのが一番!「れんと」は外せませんが、製造本数に限りのある黒糖焼酎「うかれけんむん」などは島内限定販売となるため、希少な焼酎を味わいに奄美大島へ、そして大島開運酒造にお越しくださいね。