たどり着くまでの道程も楽しめる!奄美大島の絶景、高知山展望台のおすすめ!

「たどり着くまでの道程も楽しめる!奄美大島の絶景、高知山展望台のおすすめ!」のアイキャッチ画像

奄美大島の最南端、瀬戸内町。
大島本島のほかに加計呂麻島・請島・与路島という有人の3つの島を加え、全体の集落数は56にも及びます。
瀬戸内町の中心部、古仁屋(こにや)市街地からほど近い高知山展望台からは、加計呂麻島を隔て、リアス式海岸の大島海峡が見渡せます。
今回は、季節や時間帯によって違った顔を持つ展望台の魅力をお伝えします。

高知山展望台って?

大島海峡を見渡せる絶景スポット

高知山展望台から望めるのは、大島本島と加計呂麻島を隔てる大島海峡。水平線が広がる奄美大島北部とは景色が全く異なり、遠くにいくつもの島々が広がります。
晴天時に見られる青と緑のコントラストはそれは綺麗で、道中の疲れも吹き飛びます。

展望台のらせん階段を上って行くと、最上部に設置してある望遠鏡を無料で使用することができます。
遠くまで比較的よく見えるため、これを使わない手はありません。
市街地から離れた場所にあるクロマグロの養殖場や真珠マベパールの養殖場、さらに、晴れた日には加計呂麻島の向こうに徳之島が見えることもあります。

マイナスイオンたっぷりの遊歩道

高知山展望台の魅力のひとつは、展望台にたどり着くまでの遊歩道。
「展望所まで280m」と書かれた手前の入り口と、「展望所まで5分」と書かれた奥の入り口の2コースがあります。
展望台に行けるだけで良いという方や体力に自信のない方は、往復ともに奥にある道からのスタートを選ぶのがおすすめです。

手前からの道はアップダウンも少しあり距離も少し長めですが、マイナスイオンたっぷりの散歩道は、通るだけの価値あり。
鳥や虫の声しか聞こえない山のなかを、思いのままに探検しましょう。
行き帰りの道を変えてどちらも味わえるのが理想的ですが、日が沈んだ後は道が暗くなるので、行きに手前から登り、帰りはスムーズに進める奥の道を進むのが良いかもしれません。

島固有の植物の宝庫

遊歩道を歩いていると、島外ではあまり目にしたことのない植物をたくさん見かけます。
成長とともに、葉が落ちた場所が足跡のような形になって年齢を残すヒカゲヘゴはその代表ともいえる植物。
実は、奄美大島は映画「ゴジラ」のロケ地でもあるのですが、ヒカゲヘゴを見ていると本当に恐竜が出てきそうな雰囲気に包まれます。

また、小さなドングリのような椎の実や、黄色い花を咲かせるツワブキ、有毒な実をもつソテツ。
これらはどれも、島人にとって身近な食用植物です。
椎の実はレンジでチンすれば香ばしく、ソテツは島の方言でナリと呼ばれ、しっかりと解毒をしてナリ味噌になります。
また、大みそかに年越しそばを食べる文化のない奄美では、塩豚とツワブキを似た伝統料理ワンフィニをいただきます。
たくさんの植物に目をとめながら、展望台までの道のりをお楽しみください。

高知山展望台のおすすめや魅力

古仁屋市街地から近い夕日スポット

東西に広い瀬戸内町には、加計呂麻島をふくめ有数の夕日スポットが点在します。
なかでも高知山展望台は、瀬戸内町古仁屋市街地の玄関口にあるため、空港や名瀬市街地から来る方にも行きやすい場所です。
晴天時の景色とは違った雰囲気の、展望台からの夕日も外せません。
ただし、山中にある遊歩道を抜けるため、少し肌寒さを感じることもあります。
さらに奄美は海風も強く気温に比べて体感気温が低めのため、夕日を観に行かれる際は薄手のものを羽織ることをおすすめします。

星空観測

島では、月明かりや雲が少ない日には天の川を年中見ることができます。
これも、他ではなかなか味わえない自然の産物です。
夜に高知山展望台の駐車場まで行く道は、まさに漆黒という言葉がぴったり。
とりわけ、冬の新月や流星群の日に見る星空は感動ものです。
一眼レフやミラーレスのカメラをお持ちの方は、忘れることなくご持参ください。
けれど、島の守り神ハブに出遭う可能性もあるため、この時間帯に草むらに入ったり遊歩道を抜けて展望台まで行くのは避けましょう。

冬に咲く桜を観に行こう

奄美大島の桜の開花はなんと冬!
緋寒桜といわれる種類で、早いものは12月半ば頃に咲き始め、1月に見ごろを迎え、遅いものでは2月上旬まで見ることができます。
日本で一般的なソメイヨシノと比べてピンク色が濃く、低木で、花は下を向いて咲くのが特徴です。

その頃になると、島のあちこちで緋寒桜の木を見かけますが、高知山展望台の入り口には桜の木がたくさん植樹されているので、冬に訪れた際は必ずお立ち寄りいただきたいスポットです。

奄美空港から高知山展望台までの行き方

レンタカーを利用しましょう。

高知山展望台まではバスが通っていないため、レンタカーがおすすめです。
空港を出て県道82号線を走り、「赤木名」交差点で国道58号線に乗ると、そこから瀬戸内町へ向けて国道を走るのみ。
空港から古仁屋市街地までは車で1時間40~50分ほどかかるので、奄美大島の広さが伝わってきます。
高知山展望台へ行く登坂はいくつかありますが、一番わかりやすいルートをご紹介します。
古仁屋市街地に入る地蔵トンネルが見えてきたら、その手前に「高知山展望台」「油井岳展望台」と看板が見えてきます。

それを目印に左折し、広い道を道なりに進みます。次に出てくる看板を「高知山・油井岳」の方向へ。

しばらくすると道が少し狭くなりますが、離合ができるだけの広さはあります。
ただ、カーブミラーが少ないのでゆっくりと進みましょう。
あとは、高知山展望台と油井岳展望台の分かれ道にそれぞれの方向を示す分かりやすい看板が出てくるので、高知山展望台を目指します。

道を進んでいくと展望台の駐車場に到着するので、そこに車を停めて遊歩道を歩いて展望台まで登ってください。
駐車場からは、展望台とは反対側も見下ろせるようになっています。
連なる山々の深い緑がなかなか綺麗です。

高知山展望台の周辺おすすめスポット

油井岳展所

高知山展望台のすぐ近くにあるのが、油井岳展望所です。
遊歩道を歩いて行く高知山と違い、こちらは駐車場を下りるとすぐに展望所があるため、ご高齢の方や小さなお子さんがいる場合、またはより手軽に夕日が観たいという方にはこちらがおすすめです。
時間がギリギリで夕日に間に合わない!という時にもこちらが便利です。
この展望台からは古仁屋市街地は見えませんが、敷地内は奥に広がっているので、夕日が沈むまでの待ち時間に中を散策するにもちょうど良い広さになっています。

川を泳ぐ巨大うなぎ

少しマニアックで、ガイドブックにもなかなか載っていないであろうスポットが、古仁屋市街地の宮前(みやまえ)集落を流れる川。
ここには、巨大うなぎが多く生息しています。
夕暮れ時には近所の人がエサをやりに来ることもあり、美しいかどうかは別として、大うなぎが群れて泳ぎます。
川の段差の上り下りもお手のもの。
このサイズのうなぎを一度に何匹も目にする機会はあまりないので、古仁屋に宿泊する際にはふらりと立ち寄ってみるのもツウな過ごし方かもしれません。

水中観光船「せと」

高知山展望台から眺めることのできる大島海峡ですが、海に潜らなくても気軽に魚やサンゴを見られるのが、水中観光船「せと」です。
くじらの形をしたピンク色の可愛らしい船に乗って、およそ30分の海中散歩に出かけます。
風の向きなどによって、船長が3つのコースからその日のベストポイントへ連れて行ってくれます。
船内でアナウンスが流れると、階段を下りていよいよ海の中へ!

両サイドがガラス張りになった半潜水船からは、映画「ファインディング ニモ」のニモやドリー、ウミヘビや波に漂うクラゲの赤ちゃんなど次々と現れる海の生き物に目がくぎ付け。
意外にも、大人の方が夢中になってしまいます。
船は1日に7便出ていますが、天候によることと、船の点検で運休していることもあるので事前の予約をおすすめします。

まとめ

高知山展望台、いかがでしたか?時間を変えて、季節を変えて、その時々にしか見られない風景が味わえます。
自然いっぱいのなかを歩く遊歩道散策は本当におすすめです。
少し距離はありますが、展望台までたどり着いた人にしか味わえない景色をしかとご覧ください。