鹿児島県に属する奄美大島。
たいていの方の記憶の中には、毎年やって来る台風シーズンには、奄美大島が通り道となっている事がほとんどなので、テレビで毎年取り上げられる事や、「西郷どん」の歴史ドラマから、ご存じの方も多いと思います。
テレビでもすっかりお馴染みになっている奄美大島をご紹介したいと思います。
奄美大島って?
奄美大島は、九州の鹿児島県は南方に位置し、面積712.35k㎡になり、本州など4島以外では、佐渡島に次ぐ面積5位の島になります。
亜熱帯という気候から、雪が降るという事は、ほぼない島なのですが、1901年2月に降雪の記録があり、その後115年ぶりである2016年1月24日にも、降雪が記録されています。
奄美大島は群島で成り立っているけど、どこからどこまでが奄美大島なの?
奄美群島はどこまで?
奄美大島は本島を含め、喜界島、加計呂麻島、徳之島、沖永良部島、与論島と大まかに区分しますと、このように成り立っている島ですが、
その他にも、技手久島、江仁屋離島、与路島、木山島、請島、ハンミャ島と小さな島々も奄美群島に入り、総称して奄美大島と呼んでいます。
鹿児島との違いは?
沖縄に続く亜熱帯気候に属し、本島の鹿児島とも大きく違っている点は、奄美大島にしかない、国の天然記念物に指定される動物などが沢山生存する島とも言えます。
奄美大島にしかいない動物とは?
奄美大島は多種の、日本国指定の「天然記念物」は下記にあげる動物などがいます。
日本国指定の特別天然記念物
「アマミノクロウサギ」
日本国指定の天然記念物
「ルリカケス」(鹿児島県鳥)
「オーストンオオアカゲラ」(絶滅危惧種)
「オオトラツグミ」(絶滅危惧II類)
「アカヒゲ」(絶滅危惧II類)
「オカヤドカリ」(準絶滅危惧)
「ケナガネズミ」(絶滅危惧I類)
「オサガメ」(近絶滅種)奄美大島が本種の産卵行動が確認された国内で唯一の場所)とされています。
以上のように多数の貴重な天然記念動植物が生息する島で、バードウォッチングを楽しんだり絶滅危惧種を見てみたいと興味のある方なども奄美には多数やって来ます。
離島・奄美大島のおすすめや魅力
それでは奄美大島の一体どこに魅力があるのでしょうか。
魅力その① 奄美大島の自然を体験
奄美大島に来たなら、おススメは沢山あります。
まず、一度は試してほしい海中散策です。
笠利町用にある「ダイビングショップネバーランド」では水着だけで行き、他はレンタルで参加できるフルフェイスマスクの用意もあるので、初心者でも余裕で海中を楽しむ事が出来ます。
運が良ければウミガメにも会えるかもしれません。
また、SUPというものもあり、穏やかな浅瀬でゆったりと海上散歩が出来るので、海中が苦手な人でも奄美の透き通った海の自然を満喫できます。
冬季シーズンの2月~3月にかけてはホエールウォッチングも楽しむ事が出来ます。
魅力その② 奄美大島のビーチでゆったり
奄美の美しくい浜辺と景色をゆったりと楽しみたいという方も少なくありません。
お勧めの場所がいくつかあります。
1.あやまる岬
高台からの絶景や近くのサンゴ礁が一望できます
住所: 奄美市笠利町大字須野
2.ハートロック
ハートの形をした潮だまり「ハートロック」は恋愛のパワースポット
住所: 大島郡龍郷町赤尾木
3.大浜海浜公園
日本の渚100選にも選ばれていて広々とした公園内ではキャンプやバーベキュー場もあり、奄美の海がよくわかる海洋展示館もあります。
4.ホノホシ海岸
丸い石が浜辺を覆い尽くしているのが他と大きく違う特徴の浜辺です。
長い時を経て波間で削られ奄美では珍しい景観のパワースポットです。
住所: 大島郡瀬戸内町古仁屋船津
5.加計呂麻島
樹齢700年の巨木ガジュマルのある島で古仁屋港から船で20分です。
本島より大島海峡を越えてたどり着ける島で、さらに離島感が増しゆったりとしたプライベートビーチ感が思う存分楽しめます。
魅力その③ 奄美大島の滝といえば
ビーチだけでなく、それ以外にも素敵なおススメの場所があります。
それは「マテリヤの滝」です。
山間から流れ出る滝の水は圧巻です。
奄美フォレストポリス内にあり、こちらでは食事も出来るレストランなどもあります。
鹿児島空港から奄美大島までの行き方
鹿児島から奄美までの行き方には、空海、飛行機と船があります。
飛行機で行く方法
飛行機だと1時間で奄美に着きます
JAC(日本エアコミューター)…1日7~9往復: 始発は7時半頃から17時半頃の最終便
JAL時刻表(福岡~奄美大島)
スカイマーク…1日に1往復: 鹿児島発は9時半頃と17時
船で行く方法
鹿児島から奄美まで383kmあり、時間にして約11時間かかります。
2通りの航路があります
1.鹿児島航路…鹿児島新港~名瀬港(11時間)
一般的な利用方法で上り下り共毎日1便
マルエーフェリーA’Lineとマリックスラインが一日交替で運航
2.喜界航路
鹿児島新港~喜界島経由で名瀬港(約13.5時間)
週5日の運航で、奄美大島への寄港は火曜日~土曜日。
マルエーフェリーA’Lineが運航しています
どちらで行くにしても、台風などの天候や移動の時期などは運航が必ずしも予定通りとは限りません。
事前に必ず確認とチェックを忘れないようにしましょう。
離島・奄美大島のおすすめスポットやお店
いくつかのおススメのビーチや場所をご案内しましたが、さらにおススメのスポットとおススメのお食事処もあります
奄美大島でアマゾン河も満喫できるスポット
住用村にある「奄美群島国定公園特別保護区」に指定されたマングローブ原生林。
そのすぐ近くにある「黒潮の森マングローブパーク」では、遊歩道を散歩しながらマングローブを間近で見ることができます。
こちらはアマゾン河を思わせるような雰囲気で、カヌーを使い原生林をくぐり抜けて楽しめるおススメのスポットです。
奄美のアート・田中一村
奄美空港から約5分の奄美パーク内にある「田中一村記念美術館」はおススめです。
奄美に魅せられ単身移住した孤高の日本画家、田中一村の絵画80点を展示しています。
紬工場の染色工として働きながら、貯えが出来ては絵を描くという事を繰り返し、最後は誰にも看取られる事なくその生涯を閉じた日本画家でした。
その作品は奄美の自然を題材にした美術作品で埋め尽くされ圧巻です。

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2001年に出版された『田中一村作品集[新版]』の増補改訂版。異端の画家・田中一村は、特定の画壇に属さず師につかず、その学びの姿勢は克己と挑戦であった。日本の南画にとどまらず、本場中国美術をも自分のものにし、西洋絵画においてはピカソまで視野に入れていた。独学の果てに選んだテーマは「墨画の近代化」。亜熱帯の植物をモチーフに「奄美12か月」を完成させた。228点におよぶ収載作品から、その生涯と軌跡を新たにたどる。
美しい絶景ビーチを横目に食事
奄美でお客様をもてなしたい時に地元の人がお客様を連れて行くレストランなら、まずこちら「奄美リゾート・バシャ山村」です。
奄美の郷土料理から海鮮料理まで満喫できます。
さらになぜ、このレストランがおススメなのかと言いますと、広々とした店内と美味しい料理だけでなく、美しいビーチが真横にあり、ゆったりとしたオーシャンビューも同時に楽しめるという所に醍醐味があります。
住所: 笠利町大字用安1246-1
郷土料理の鶏飯・空港から10分
鶏飯発祥の店「みなとや」があります。
開店当初から素材にこだわり、「みなとや」のスープは、調味料なども一切使わず、笠利町の養鶏場で育った雌鶏だけを丸ごと煮込んで作るというこだわりのスープは、ここ「みなとや」ならではの味と言えるのかもしれません。
住所: 奄美市外金久81
離島・奄美大島の特産品
奄美に行ったらお土産には何が良いでしょう。
まず食べ物以外のお土産を考えるなら、奄美の特産品である大島紬です。
着物そのものは高価なので、紬を使った加工品はお土産店で小物入れ、お財布etc.と種類は沢山あります。
次に食べ物です。
奄美大島の特産品として亜熱帯で取れる果物や海産物の加工品、黒糖、ドリンクとしてあげるなら欠かせない「ミキ」や「黒糖焼酎」などがあります。
大島紬とは
蚕が育ちやすい奄美の環境において、古くから伝わる絹織物です。
奄美に自生するテーチ木やその他の草木で染色され泥染めなとを経て作られる伝統的な織物です。
代表的なものとしては大島紬などの着物です。
紬を利用した小物などもお土産品として人気です。
ミキとは
「お神酒(おみき)」から来ている名前で奄美のソウルドリンクとして黒糖焼酎と共に知られる一つです。
伝統行事にも古くから使われ、米とさつまいも、砂糖を原料に発酵させて作られた古くから島民にはなじみの深い飲み物です。
以前は家庭で作られていましたが現在では「ミキ」専門店などから売られています。
冷やして夏などに飲むとさっぱりしたヨーグルトに似た味です。
黒糖焼酎
古くより伝わる奄美のソウルドリンクとして知られる黒糖焼酎は、米麴とサトウキビからとれた純黒糖を原料に蒸留して作られ、糖分ゼロの健康意識の高いお酒として知られています。
今回は特に地元出身者が厳選した、島中をくまなく探してでも見つけたい、おススメ銘柄3選をご紹介いたします
1.「高倉」 30度 奄美大島酒造
通におススメの1品めはモンドセレクション金賞を何度も受賞した、奄美大島特産の純黒糖と良質な水しか使わないという品質にこだわり抜いた銘柄です。

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ロックや水割りでお楽しみください。
2.「長雲一番橋」 30度 山田酒造
家族4人だけで造っているため、年間の製造量はわずか1800リットルです。
限られた生産量をより丹精込めて作られており、黒糖焼酎好きも思わずうなるような、香ばしい香りと口いっぱいに広がる黒糖の味わいが人気です。
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3.「龍宮」 30度 富田酒造場
奄美大島で最も小さな蔵元であり、製造できる焼酎の量にも限りのある希少価値の高い黒糖焼酎。
一次仕込み、二次仕込みとも、甕(かめ)で行なっているのが特徴で、この甕仕込みの銘柄は、非常に少なく奄美大島に訪れた際にはぜひ味わっていただきたいお酒の一つです。

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まとめ
奄美大島は離島でありながら、さらにいくつもの小さな離島を含むという本島から切り離された環境にあり、美しい自然のサンゴ礁と絶滅危惧種を多く含む天然記念動物が今も生き生きと生息できる島です。
そんな奄美の自然と奄美の熱い人情に触れ、奄美にしかないドリンクを飲みながらこの島を満喫できますよう訪れてみてください。